「石鹸いらない？」ファインバブルの本当の力とは

「石鹸要らない」という言葉、少し誤解を招いていたようです。

実際には「ファインバブルが石鹸の代わりを務めます」という表現のほうが、みなさんすっと腑に落ちるようですね。

介護現場にも広がるファインバブルの技術

先日、介護施設を運営されている方々にサイエンス製品をご紹介するため、サイエンスショールームにお招きしました。

そこで改めて感じたのは、ファインバブルが持つ“やさしさ”と“清潔さ”の可能性です。

船のスクリューから生まれた“泡の科学”

ミラブルを生み出したファインバブル技術は、もともと船舶のスクリューが「微細な泡」によって摩耗する現象を研究する中から誕生しました。

サイエンス社はこの研究を応用し、「泡で汚れを落とす」というまったく新しい洗浄文化を築き上げました。

ファインバブルとは？

ファインバブルは、**国際標準化機構（ISO）および日本産業規格（JIS）**で定義されています。
直径が 100μm（0.1mm）未満 の泡を「ファインバブル」と呼び、さらに次のように分類されます。

・マイクロバブル：直径 1μm 以上 100μm 未満
・ウルトラファインバブル：直径 1μm 未満
（規格：ISO 20480-1／JIS B 8741-1）

なお、「ナノバブル」や「ウルトラナノバブル」といった表現は正式な規格には含まれません。

泡が石鹸のように汚れを落とすしくみ

ファインバブルは、石鹸と同じように油分を乳化し、汚れを浮かせて洗浄します。

中でもウルトラファインバブルは石鹸の泡よりもはるかに小さいため、爪の隙間や毛穴などの細部まで入り込み、石鹸以上の洗浄力を発揮します。

ミラバスとミラブル、それぞれの“泡”の違い

泡の大きさによって性質は変わります。

たとえば、ミラバスには直径約4μmのマイクロバブルが使われています。

このサイズは肉眼でも確認でき、湯船の水が白く濁って“シルキーバス”となります。汚れを包み込んで浮かび上がらせるため、お風呂での使用に最適です。

一方、ウルトラファインバブルはさらに微細で、目には見えません。水中では常に揺れ動き（ブラウン運動）、静止した状態では約2か月間も弾けずに存在します。この性質により、シャワーでの洗い流しに非常に高い効果を発揮します。

まとめ

ファインバブルは、単なる「泡」ではなく、水の新しい可能性を引き出すテクノロジーです。

使用するシチュエーションによって泡を使い分けるのはサイエンス社独自の研究に基づいた技術です。

「石鹸の代わりを務める泡」として、肌にも地球にもやさしい暮らしを支えています。